このブログのタイトルにもある通り、私はADDです。
まぁ正確に言えば病院で診断を受けた訳ではないので自分で思っているだけの可能性は否定できませんが、
この病気の事を知った時に今までの事がすべて腑に落ち、オンラインのテストでもことごとくそういう結果だったので99%間違いないと思っています。
ADDという名前に辿り着くまでにかなり時間がかかりました。そうなったのにはこの病気がADHDとひとくくりにされている現状と、ADHDの世間一般的なイメージが大きいです。
ADDとADHDの違い、また私が何故自分がADDだとなかなか気づけなかったかについてまとめてみました。
ADD?ADHD?
まずはADDとADHDの違いについて。
そもそもADD/ADHDって?
Attention Deficit Hyperactivity Disorderの4単語の頭文字を取った名前です。
日本語での正式名称はこれを和訳した、「注意欠如・多動性障害」。
以前は注意欠陥・多動性障害だったと思うのですが、欠陥→欠如に変わったようです。(別に変えなくていいのに…)
障害というとショック受ける人も多いから?「注意欠如・多動症」と言う名前を使おうという動きもあるようですが、症ってなんか治りそうですよね?
ADHDは先天性の障害なので治りません…病院に行っても対症療法です。
症状はおおまかに、
不注意(inattention)には、以下の症状などがある
- 簡単に気をそらされる、細部をミスする、物事を忘れる
- ひとつの作業に集中し続けるのが難しい
- その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる
過活動(hyperactive)には、以下の症状などがある。
- じっと座っていることができない
- 絶え間なく喋り続ける
- 黙ってじっとし続けられない
衝動性(impulsive)には、以下の症状などがある。
- 結論なしに喋りつづける
- 他の人を遮って喋る
- 自分の話す順番を待つことが出来ない
(Wikipediaより引用)
などです。
ADDという単語は正式な病名としてはもう使われていないらしい
ADDは、診断的にはADHDにひとくくりにされるらしいです。
その中で、優勢なのが多動性・衝動性なのか、不注意なのか、はたまた両方なのか…と診断が分かれていくよう。
個人的には多動優勢と不注意優勢では生活で躓く部分が全然違うので分けて欲しい所ですが、両方見られるケースが多いのでこの名前なんでしょうか?
ADDは名前の通り、ADHDの”H”がないだけ
ADHDの、不注意優勢型がADDに当たります。
Hはハイパーアクティビティ、多動性の事。これを抜いてADD。
詳しく知りたい方は、
発達障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とADD(注意欠陥障害)の違いって何?
とかおすすめです。
私が気付くまでに時間がかかった原因
よくある障害の名前一覧にADDが出てこない
子供の頃から自分がどこかズレてるようだ、とは思っていた私。
「私絶対頭がおかしいと思う」と思春期の頃には確信していました。
生きづらさを感じていましたが、他の人の頭の中なんてわからないし、
具体的にどこが変かなんて分からず…。
よくある障害の名前をいろいろ調べてみたものの、当てはまるものが無くて探すのを止めていました。
上にも書いたようにADDという名称は俗称のようなものなので、出てこなかったのも当然と言えば当然なのですが…。
(私が高校生位の時の話なので、今どうかは分かりません。)
世間一般のADHDのイメージ=多動
調べた障害リストの中には、もちろんADHDは入っていました。
かなり近くまで調べかけていたのに、気付けなかったんです。
それもそのはず、ADHDの世間的なイメージといえば多動。
症状の説明にもまず最初に多動が書いてある感じで、私もそのイメージを強く持っていました。ADHDの多動以外の症状を挙げられる人って少ないんじゃないかな?
私は授業中立ち上がった事なんてないし、「落ち着いた人」と言われる事もあるくらい物腰はゆったり。
「多動…じゃぁこれは違うな」と思いっきりスルーしていたのでした。
障害者=学習障害がある、という誤解
調べ始めた当初は、頭が何か変かもなとは思っていても、
学力に関しては小中学校では勉強しなくてもそこそこ出来るタイプだったので、障害者とはまた違うのかな?とも思っていました。
まぁ広い意味では行動面で十分学習障害があるんですけど、俗に言う勉強が理解出来ないタイプの「頭の悪さ」は自分自身に感じていなかったんです。
こういった誤解もあって、障害について調べるのを早々に諦めた部分もあります。
ネットの書き込みで偶然ADDの存在を知る
人に話すのも恥ずかしいようなしょうもないミスで挫折を重ねた大学生の頃、悩みに悩んで色々ネットで同じ性格の人の話などを読んでいました。
そこでたまたま読んだコメントで誰かが「ADD」という単語を使っていたんです。
何だろう、と調べてみると、出るわ出るわ…私の事を書いているとしか思えない症状の数々。
ここで初めて「あ、やっぱり私の頭はおかしかったんだ」と安心したものです。
とはいえ、この時25歳。ここに至るまでに無理して自分を追い込んで失敗をしていたり、かなり苦労しました。
もう少し早く知っていればもう少しうまく生きられたかな、と思うとちょっと悔しいですが、自分が正真正銘のバカじゃないと気づけただけでも、私のこれからの人生にはプラスだったと思っています。
この辺の挫折話はまた別の記事で書いて行きますね。
とにかく、「多動のないADHDもあるんだ」という事はもっと知られてほしいです。
小中学生の頃、遅くても高校生までには自分の障害に気づけていたら…と思うので、周りの大人達、「もしかしたら?」と思った時、本人が悩んでいるようならさりげなくADDの存在を教えてあげて欲しいです。